元ガイドブック編集者が厳選! 絶品の京都スイーツ紹介中♫

【全種類紹介】大極殿本舗栖園のキラリと輝く『琥珀流し』|季節に合わせた蜜が楽しい!

こんにちは!スイーツ大好きのライター・カナ(@KANA_vintage)です。

 

カナ

京都のガイドブックには必ず載っていると言ってもいい『大極殿本舗』の『琥珀流し』をご存知ですか!?

フルフルの柔らかい寒天に蜜が掛かっているお菓子なのですが、季節ごとに旬の食材を使った蜜(味)が掛けられておりついついリピートしてしまう魅惑的な一品。

今年は全種類制覇を目指しているので、毎月書き足していきたいと思います!


『大極殿本舗』の正式名称は?カステラが有名ってほんと?

まずはお店の説明から。

こちらのお店の正式名称は『大極殿本舗六角店甘味処栖園』(だいごくでんほんぽろっかくてんあまみどころせいえん)。
本店は京都の「高倉通四条上がる」にあります。大丸京都店のすぐそばですね。

明治18年創業で、カステラの製造販売から始まったそうです。

このクラシカルな包装紙がかわいいですよね~!!
「パケ買いしたくなるかわいいお土産」としても人気で、雑誌でもよく取り上げられていますよ。




”町家”とは少し違う、商家用の大きな建物。どっしりとしていて風格がありますよね!



寒天菓子の「琥珀流し」は六角店栖園でのみいただけます

喫茶室ではぜんざいやわらびもちといった定番メニューと並んで「琥珀流し」という寒天菓子が看板商品です。

「琥珀流し」の特徴は、季節ごとに味付け(蜜)が変わること!
そのときの旬の素材を使っているので、見た目にも味にも四季の移ろいを感じることができるなんて
すてきですよねぇ。。。

(ほぼ)月ごとにかわる『琥珀流し』をどどんと紹介していきます!

『琥珀流し』はほぼ月ごとに変わっていきます。(微妙に月末に変更時期があるものも…)

これから新たな味が出るごとに紹介していきますね。

カナ

2019年6月にリニューアルした本店では、六角店とは別のオリジナルの蜜が月代わりで登場しているとか。六角店をコンプリートしたので、今度からは本店に毎月行ってみようかなぁ…

 

 

1月:白みそ

2020年1月、ついにお邪魔することができて「白みそ」味をいただくことができましたー!!!

京都のお雑煮は白みそですからね、お正月感満載!

ほんのり甘いお味噌の蜜は、とろみがあって寒天に絡まるとちょうどいいお味。

上に乗っている赤いものは、甘く煮た金時人参。

外は冷たい風が吹いていたけど、緑茶と一緒にいただくと冷たい寒天にもホッと安らぎを感じます。

1月の暖簾。大きな赤の丸が遠くからでもすごく目立っていました。華やか!

 

2月:ショコラあられ

琥珀流し(単品なら660円)

2月はバレンタインシーズンということで、チョコ味のあられが載った「ショコラあられ」。

サクサクとした食感のあられと、ふるふるの寒天のコンビネーション♪♪
洋のテイストも入って、遊び心があってよいですねー。

白いのはメレンゲです。ふわふわ。

「ミニわらび餅」とのセットは1,050円

3月:酒かす

3月は各地で「酒蔵開き」があるからでしょうか、酒かすが蜜になっています!

甘酒ほどこってりしていなくて、ほんのりお酒の味が口の中に広がります。

甘酸っぱいオレンジの寒天がアクセント。

4月:桜

4月というか、3月末頃からスタートしているようです。

お花見客であふれる京都、琥珀流しも桜蜜に。

淡いピンク色は無条件にかわいい!!!

桜の塩漬けが蜜に使われています。

ピンク色を撮ろうと斜め上からのアングルばかり撮った後に食べ始めて気づいたのですが…

下層に小豆が入ってた~~~!
真横から撮ったら色の層がきれいだったかも。。。と思ったんだけど、
気付いた時にはもう小豆を掘り起こして層がぐちゃぐちゃに。。。残念;;
1年後またチャレンジします。。。

カナ
いつも平日のランチタイム頃に行くので客席には余裕があるけど…お花見シーズンはさすがに混みあってました!

お品書きも桜色♪

5月:抹茶

新茶の時期が来るので、5月は抹茶。

1年でいちばん濃厚な味かも!?
寒天はつるつると喉越しがいいけど、抹茶の甘みと渋みがしっかり余韻として残ります。

お店を訪れた日は暖かい日だったので、坪庭に面した窓が開けられていました。
風が強いわけでは無かったけど、新鮮な空気が入ってきている気がして清々しかったです。

あと1ヵ月もすると冷房がないとつらい時期になるので、窓の開いた喫茶室は貴重ですね~。

そして、のれんも架け替えられていました。

菖蒲かなぁ。生地いっぱいに描かれた大胆な構図がかわいいですよね。

 

 

6月:梅酒

6月は梅酒味でした。ちょうど梅の収穫時期ですものね!

「梅」ではなく「梅酒」なのがポイント!
お店で毎年手作りで浸けられた梅酒が使われています。

お酒なのでもちろん、酔いやすい方ならこちらを食べるとポッと顔が赤くなってしまうそう。
車でお越しの方は要注意ですよ!

7月:ミント

7月はミント!

実は、チョコミントアイスも、ミントティーも、アロマオイルのミントも苦手。。。

口に合わなかったらどうしよう、と少し心配だったけど、スッとする風味や刺激がそこまで強くなくて、私でも美味しくいただけました。

緑色の部分だけがミント味で蜜そのものにはミントが入ってないのかな??(緑のを食べたときだけミントの味がした気がする)

緑のは透明の寒天よりも弾力が強かった。透明のとは素材が違うのかな?

そして、スペシャルなのが、添えられている飲み物。

いつもはお茶だけれどミント味にはサイダーが♪しゅわしゅわの泡と透明感、、、清涼感があっていいですね。

 

8月:冷やしあめ

「冷やしあめ」って、関西特有の飲み物ですよね。

水飴に生姜の絞り汁などを混ぜて水で溶いたもの。

…なんて説明していますが、私自身関西で生まれ育っていないので、飲んだことはないんですよね〜。

なので、今回こちらをいただいて「こんな味やったんか!」と知ったほど。。。

寒天の上に乗ったつぶつぶは、生姜を細かく刻んだものです。

ピリリと刺激があって、でも水飴のほんのりとした甘さがあって・・・独特なお味なのですねぇ。

 

9月:ぶどう

上に乗っているのは干しブドウですよ

9月は旬の果物・ブドウ。
少し酸味を残したほんのりの甘さがたまりません!!あっさりしているので後味爽やか。

アイスクリームだと濃厚な甘さで、食べた後に喉が渇いちゃったりしますが…すっきりとした味わいが残暑の疲れた体にしみます・・・!

 

10月:栗

こちら、2019年10月に行ってまいりました。・・・そう、消費税が増税された直後!

これまで690円だった琥珀流し、、、増税を機に「750円」に値上げとなりました。

秋らしい色合いのお品書きもよーく見たら値段変わってた…!

お店の女将さんにお話を聞いたところ、
「前の値上げ(増税?)の時には、琥珀流しだけは値上げせんかってんけど…。今回は小豆も増量してその分値上げさせてもろたわ」
とのことでした。

栗もゴロンと、小豆もたくさん入っていてめっちゃボリューミー!

私、今まで食べた中で一番好きかも!

…が、値上げなのね。。。仕方ないですねぇ。

そして、レジ横には「キャッシュレスでポイント還元」のPOPが貼られてました。
老舗にもキャッシュレス決済の波が・・・。今度利用してみようと思います♬

 

11月:柿

柿を細かくペースト状(?)にした蜜。

シャキシャキとした食感は残っていて、柿そのままの甘みを楽しめます。

だんだんと冷えてくる季節なので、添えられている温かいお茶にホッとします。

ちなみに、こちらでは「お冷」はなく冷たいほうじ茶を出してくださいますよ。

カナ
この日ののれんは秋バージョンでした。この柄めっちゃ好き!!

<キャッシュレス情報・続編>

先月「あ、キャッシュレスのフライヤーが貼ってある〜!」と見つけたのですが、お店の方に聞いてみたところ、キャッシュレス決済はクレジットカードのみでした。PayPayとか対応してくれるのかなーと少し期待してたのですが、、、確かにクレカもキャッシュレスでした〜!!笑

 

12月:黒豆

ホクホクに炊かれた黒豆と、甘い蜜。

12月のスイーツといえば、どこもかしこも赤や緑を使った華やかなお菓子が多いけど、このシンプルな黒豆味…。やさしい甘味にホッとします。

 

密かなお楽しみは、店先のかわいい暖簾

栖園へ行くと、もう一つチェックしておきたいのが「暖簾」。こちらも季節ごとにこまめに図柄が変わるんです!!(こちらは月ごとでは無かったような・・・?)

上の写真は、9月に撮影したもので、実りの秋を表現しているとか…。カラフルで大好きな暖簾!

 ↑こちらは5月だそう。菖蒲かなぁ?

 ↑こちらは冬ですね。雪柄がすてき!

最後に。人気店につき、時間には余裕を持って行くのがおすすめ!

フォトジェニックな琥珀流しや暖簾も国籍、年齢問わずに大人気なので、もちろんいつ行ってもにぎわっています。
特に土日は10時の開店を狙っていったのに、10:05に着いたらもう満席でしばらく待ちました・・・。みなさん、気合がすごい。

平日の昼間ならすぐに座れることも多いですが、スケジュールには余裕を持って行くことをお薦めします!