元ガイドブック編集者が厳選! 絶品の京都スイーツ紹介中♫

浴衣はいつから着ていいの?普段着キモノ女子的・着る時期とマナー

こんにちは!カナです。

GWも終わると、次は夏のスケジュールを立て始める人も多いのでは?

浴衣を着て夏祭りや花火大会へ!風情あるお店でお食事会へ♪と考えている人、こんな疑問を持ったことはありませんか?

  • 「浴衣って、いつから着ていいの?」
  • 「9月を過ぎると浴衣はおかしい?」
  • 「浴衣を着物風に着ている人がいるってホント?」
  • 「浴衣でレストランはマナー違反?」

この記事では、そんな疑問にお答えします!

カナ
わたしは茶道やマナーの知識はなく、趣味・普段着として着物を着ています。
専門的に着物を習い、伝統にのっとって着ている方とは見解が異なるかもしれませんので、ご了承くださいね!




まずは「浴衣」の歴史から。そもそも着物とどう違うの?

浴衣のマナーについて理解するには、まずは浴衣の歴史を見ていくと分かりやすいです!

浴衣の原型は、平安時代に入浴の際に着られていた「湯帷子(ゆかたびら)」と言われています。
平たく言うとサウナのよう蒸し風呂で、湯帷子をまとった状態で入浴していました。

やがて、お風呂上りでも湯帷子を着るようになり、明治時代頃から全国的に庶民にも広まっていきました。

そのため、位置づけとしては『パジャマ』『部屋着』に近いですね。

しかも、夜に着るものと捉えられていたので、昼間に街なかで着るものではなかったのです。

カナ
…と考えると、浴衣の『格』がなんとなく分かってきますよね!




浴衣はいつから着ていいの?

浴衣は長襦袢を着ず、浴衣のインナーにはスリップなどの下着のみ。

そして、足元は素足に下駄が基本の格好となります。

先ほどの歴史から考えると『Tシャツ、素足にサンダル』が現代のファッションでは近い恰好と言えます。すると・・・

そういう恰好をするのは、真夏ですよね。

ただ、近年では5月ころから半袖でちょうどいいくらい暑い日もあれば、素足にサンダルを履いている人もいます。
このあたりの感じ方は人それぞれなので、「これ!」と言ったルールは気にしなくていいのでは、というのが最近の考え方。

ですが、一般的な「目安」がありますので、次の項目でお伝えしますね。

東京なら「三社祭」が解禁日

実は地方によって「浴衣解禁日」と言われている行事があります。

東京なら、「三社祭」(5月第3週の金・土・日曜日)から浴衣でお出かけしてよい、という慣習があります。

兵庫県の姫路では6月後半の「姫路ゆかたまつり」が解禁とも。

有松鳴海絞りで有名な名古屋市の有松地区では毎年6月初めに「有松しぼり祭り」が行なわれ、そのときに浴衣を着ている人を多く見ます。

これらを目安として覚えておくといいかもしれません。

カナ
数年前に「有松しぼり祭り」へ浴衣で行ったけど、風が強くて寒かった記憶が…。
慣習よりも、天候次第で判断していいと思います!

浴衣はいつまで着ていいの?

では、いつまで浴衣を着ていいのか、というと…。

こちらも、明確な決まりはありません

ただ、「浴衣=真夏に着るもの」というイメージが強いため、「7,8月に着るもの」と考える人は多くて、「9月に着ているのはちょっと…」と思われることも。

とは言え、ここ最近は9月に入っても真夏日を観測することもあって、まだまだ真夏のような暑さですよね。
しかも、9月の初め頃まで花火大会があるところも…。

A子
え、、、じゃあ結局いつまで??

はい!こういうときには、また『Tシャツ、素足にサンダル』と思い浮かべてみましょう。

いくら残暑厳しくても9月下旬になって『Tシャツ、素足にサンダル』だと、ちょっと季節外れな印象を受けませんか?
デパートではコートが売られ始める時期だし…「おしゃれ」なイメージではなく、ちょっと違和感ありますよね。

また、着物は『季節を先取りするのが粋』という考え方があるので、その点から言ってもあまり夏を引きずるのはカッコ良くないですね。

ということから、9月前半までが浴衣OKという考え方がメジャーです。

 

浴衣でレストランへ行くのはダメってほんと?

「浴衣」の格については、やはりこれも『Tシャツ、素足にサンダル』で考えるとイメージが付きやすいです。

先ほどもお話した通り、部屋着的な位置づけの浴衣。
ドレスコードのある高級なレストランやホテルにはおすすめしません。

大理石のレストランの床をカランコロンと下駄が響くのは…かなり浮く!笑

とは言え、最近では浴衣をファッションとして楽しむ人も増えていますので、一概には言えないですね…。
私自身、ホテルで開催された「ゆかたパーティー」に参加したことがありますが、特に印象悪く見られたようなこともありませんでした。

単に高級なお店と言っても雰囲気はさまざまですので、「カジュアルでも問題ないお店か」を事前にチェックしておくといいと思います!

カナ
あくまでも「浴衣はカジュアル着」と捉えておくと間違いないです

浴衣を着物風に着る方法とは

写真が反転しています。左右の衿が反対に見えています!

浴衣の種類(生地)によっては、着物風に着ることもできます。

着物風とは、

  • 下に襦袢を着て半衿を見せること
  • 素足ではなく足袋を履くこと

の2点が原則。

上の写真の小千谷縮、有松絞りなどは着物風に見せて着られます。
また、セオαというポリエステルの浴衣は、てろんとした質感と光沢も少しあるので着物としても◎です。

写真が反転しています。左右の衿が反対に見えています!

こういう、紺の注染は着物風にはちょっと着るのは難しいです。

その差は・・・「いかにも浴衣!」な色柄かどうか。
というと、ちょっとザックリしすぎですが、…そうなんです。笑

このあたりは、個々のセンスによるところもありますねー。
購入時に「夏着物としていけそうか?」を確認するのが無難です。

もし、お気に入りの浴衣をどうしてもレストランに着ていきたい!と言う場合は、こういう手段もあるよ、と覚えておくといいと思います^^

現代は柔軟に考えてOK!まずは浴衣を楽しみましょう

浴衣は部屋着!とは言ったものの、これは昔の考え方で、実際のところはあまり深く考えずに着て行って大丈夫です。
(ドレスコードが厳しいところでなければ)

だって、今はスウェットをブランド物のバッグや靴と合わせておしゃれに着ているセレブもいますしね。

常識やマナーは日々変わっていくものですし、あまり「しきたり」にとらわれ過ぎて、浴衣を楽しめなくなるのはもったいないです!

まとめ:浴衣は6~8月なら◎ 9月も上旬なら大丈夫かも⁉

というわけで、浴衣を着る時期に『絶対コレ!!』という決まりはありません。

7~8月が本番。6月もほぼほぼ違和感なし。9月は前半ならアリかなぁ~?

がおそらく一般的な「普段着キモノ」界の見解だと思われます。

また、ドレスコードが明らかに厳しいところは浴衣は避けた方が無難です。
が、最近では浴衣もおしゃれとして見てもらえることも増えましたので、お店やお会いする人による、というのが答えになります。

まずは、「とりあえず楽しむ」ことから浴衣を始めてみてくださいね!!