こんにちは!着物ライターのカナ(@KANA_vintage)です。
浴衣で花火大会や夏祭りへ行くとき、気になるのが「着崩れ」ではないでしょうか。
中でも着崩れが目立つのは、胸元。
胸元に関しては、着付けのときの「衿合わせ」「インナー選び」を気を付けることで着崩れをグンと減らすことができますよ。
簡単な方法を今回はご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

目次
浴衣の着姿がイマイチ…その理由は胸元にあります

撮影:@KsMIRROR
「自分で浴衣を着てみたけれど…いまいち美しく着られない」という人はいませんか?
- なんとなくだらしなく見えてしまう
- すぐに着崩れる
- 老けて見える
こうしたお悩みは、浴衣を着る時に「胸元をきれいにする」ことで解消することができますよ。
浴衣のシワや着崩れ。一番目立つのはルーズな衿合わせ

衿の合わせ方で印象が変わります!
浴衣や着物で胸元が開いてきてグズグズした見た目になってしまう原因は大きく2つあります。
それは、こちら。
- 衿合わせの位置がベストポジションでないこと
- 胸の補正をしていないこと
衿合わせは、一般的に「喉のくぼみ(鎖骨の上あたり)」のあたりで左右の衿をクロスさせるのが美しい着方と言われています。
そのクロスをさせる際に、たっぷり目にデコルテを露出すると大人っぽく(色っぽく)、露出を抑えると若々しく(清潔感UP)見えます。
さらに、襟元の「Vネック」部分が鋭角だと大人っぽく、鈍角だと若々しく見えます。
上の写真では、左側が一般的な衿合わせ開き方、右側が大きめに開けたかたち。
浴衣の着崩れを防ぐコツ
衿合わせを浅くしすぎない
先ほどの項目でお伝えした通り、襟元の開き具合で大人っぽくも若々しくも着ることができますが、どんな場合でも大切なことがあります。
それは、左右ともに「乳(ち)」と呼ばれるバストトップを覆うこと。
(わかりやすい言葉で言うと…「乳(ち)」とは「乳首」の部分です)

胸でもっとも盛り上がっている部分を覆うことで、多少動いても衿元がズレにくくなります。
これは、「乳」の盛り上がりがストッパーのような役割をするため。
「乳」を覆わないと、胸の盛り上がりから浴衣の生地が滑り落ちるようになって、どんどんとズレていきます。
極端にデコルテを開ける着方をしなければ、「乳」を覆うことは可能ですので、ぜひこの着方を取り入れてみてください。


胸のボリュームをおさえる

「乳」を覆うことが大切ではありますが、そもそも「胸のふくらみ」をなるべくおさえておくことがさらに重要です。
↑上の写真は、胸が押さえきれていませんね。ちょっとだらしない印象になってしまいます。
胸の丸みがあるまま浴衣を着ると、胸の重みに引っ張られて浴衣がズレてしまうことにも繋がります。
また、胸が帯に乗る(横から見たときに帯よりも胸が出ている)状態だと、老けて見えてしまいます。
スレンダー体型の方はカップつきキャミソールでも大丈夫ですが、胸がふっくらしている方はふくらみを押さえるようにしましょう。
胸を押さえると言っても、横につぶすと体の横幅が広がって見える(太って見える)のでNG!
中央に寄せさらに上に持ち上げるような下着をつけて「はと胸」になるように補正しましょう。
値段やメーカーによって違う!和装ブラ
私は胸にボリュームがある方なので、いつも和装ブラを愛用しています。
【約2,000円プチプラ品】
まだ着物を始めたばかりの頃、とにかく安いものがほしくて購入。
フロントがファスナーになっているので着やすいけれど、ファスナーのいちばん下の金具と金具の付いている硬い生地が肌に当たってちょっと違和感がありました。
【約5,000円の標準?品】
その後購入したのは5,000円くらいの和装ブラ。
私はネットで着物小物を買うことが多いのですが、だいたい5000円くらいが和装ブラの平均価格かな、と思います。
背中にホックのあるタイプで、けっこう快適だったんですが、繰り返し使うようになり、ホールド力が弱ってきたかも…。


「たかはしきもの工房」の『put on和装ブラ』が優秀

そして、今回新たに購入したのが「たかはしきもの工房」の『put on和装ブラ』。
こちらのブラは優秀だ!と以前より聞いていたものの、お値段7,884円(税込み)。
ブラの中では高級品のため、なかなか手が出せずにいたのですが・・・
「ブラを変えたら着姿は変わるのか?」を試してみたくて「えいっ!」と決断。
そして、つけてみると・・・
きれいなはと胸になった!!
お腹まで覆うデザインなので、ズレたりせずにしっかりと押さえてくれる感じがあります。
ホックやファスナーはなくて、足元から”履く”タイプ。
そのため、下からぐぐっと持ち上げる効果もあります。
しっかりキープされていて、時間が経ってもお肉が逃げることもありませんでした。

和装ブラを使用する方は、一度はぜひ使っていただきたいです!!!
『put on和装ブラ』のデメリット
デメリットを挙げるとすれば、肌を覆う面積が大きいので、夏は少し暑いと感じる人もいるかも。
私はもともと暑がりで汗かきなので、和装ブラの丈が長くなったところで、そこまで差は感じませんでしたが…。
レース素材とかもっと通気性のいい素材なら、さらに快適かもしれませんね。(でも、そうなるとホールド力は下がってしまうのかな…?)
着崩れは少しの工夫で防げる!
浴衣や着物の着崩れ、胸元をきれいに保つコツは、
- 衿合わせに気を付ける
- 和装ブラできれいに胸を押さえられているか
- 和装ブラなら「たかはしきもの工房」のブラがおすすめ
まずはこの2つをチェックしてみてください!
ちょっとした工夫できれいな着姿になりますよ。

