こんにちは!着物ライターのカナです。
着物初心者さんからよく聞く質問があります。

というお悩みです。

中には、通りすがりの「着物警察」に叱られる人も…。
結論から言うと、「普段着であればピアスやアクセサリーは絶対NG!ではありません」。
しかし、着物にアクセサリーを組み合わせる上で注意すべき点があるので「NG」と言われる理由も合わせてご説明していきますね!
- TPOを守れば着物にアクセサリーは問題ない
- そのTPOとは?
- なぜ「着物にピアスはNG」と言われるのか?
- 着物でも時計を身に付けたい場合は?
目次
着物にピアスやアクセサリーはカジュアルな場ではOK

着物にアクセサリーが絶対にNGということはありません。
現代では「和服=正装=ルールを守らないとだめ」というイメージを持つ人が多いですが、かつては「普段着」としても着られていたものです。
友人とショッピングやランチに行くなど、「普段着」であればルールを気にする必要はありません。

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着物のTPO:ピアスやアクセサリーがNGの場面とは
”普段着”ではない場面では、ピアスや指輪、時計などアクセサリーが適さないところもあります。
例えば、「自分が主役ではない場所」。
- 結婚式・披露宴への列席
- 子どもの入学式・卒業式
- 恋人や夫の実家への挨拶
上記のような場所ではアクセサリーは控えた方が無難です。
自分が目立つべき場所ではないですし、美しく着飾ることよりも主役や目上の人を立てたり、場に馴染むことを優先して考えましょう。
新郎新婦がアパレル関係などファッショナブルな人が多く集まる披露宴であれば、華やかに着飾っても問題ないこともあります。
要は、”主役に合わせる”ことが大切!
また、お茶会でのアクセサリーもNGです。
お茶会は「亭主」すなわち、会を主催してくださる人を尊重すべき。
過剰に着飾り目立ってしまっては、亭主が用意してくださった会の雰囲気を壊してしまいかねません。
また、アクセサリーをしていると茶器やお道具を傷つけてしまう恐れがあるからです。(これについては後述します)
着物にピアス(アクセサリー)がNGな理由は”傷つける”から

そもそも、なぜ「着物にアクセサリーがNG」なのかというと、きちんと理由があるんです。

指輪や時計などアクセサリーをつけることによって、次のような問題が起こってしまうのです。
- アクセサリーが『着物』を傷つけてしまうから
- アクセサリーが『茶器』を傷つけてしまうから
1.アクセサリーが『着物』を傷つけるから
着物を着つけるとき、また着ている最中にアクセサリーが着物に引っかかってしまうことがあります。
着物や帯は生地自体も繊細ですし、刺繍がほどこされていると刺繍糸がちょっとしたことで引っかかり台無しになってしまうことも。
特に時計は袖口に触れやすいので、生地を痛める原因となってしまいやすいです。
大切な着物を守るためにも指輪や時計は注意が必要です。
2.アクセサリーが『茶器』を傷つけるから

お茶会の時は、アクセサリーが着物以外にも『茶器』など茶道のお道具を傷つける原因にもなってしまいます。
茶器やお茶会に関する道具は一つ一つが高価なものも多いです。
指輪の石が当たって傷になってしまったら…、お道具の持ち主である亭主さんに申し訳が立たないですよね。
『茶器を傷つけないように』という理由で、帯留めをするのもお茶会ではNGとされています。

「侘び寂び」を大切にするお茶の世界ですから、豪華に着飾ることなく「引き算」のおしゃれをする方が粋ですよ
着物に触れることのないピアスなら安心してつけられる

普段着でアクセサリーをつけるならピアスと着物は相性がいいですよ。
- ピアスなら着物に触れることが少ないので、着物を痛める恐れがない
- まとめ髪をした際に耳元が目立つのでピアスがポイントとなる
ピアスやイヤリングなら着物を傷つける恐れは少ないですよね。
また、着物を着た時は髪をアップスタイルにすることも多いので、顔まわりが寂しい印象になってしまうこともあります。
そんな時に耳元にピアスやイヤリングがあると、華やかな着物と顔まわりのバランスが取れておしゃれに見えますよ。
一粒パールなら上品に。大ぶりで揺れるタイプならカジュアルに

※画面をクリックすると商品ページにジャンプします
「小さなパールならOK」と言う人もいますが、普段着のシーンではお好みで大丈夫です。
パールや天然石など一粒のものならさりげなく、上品な印象に。
大ぶりでぶら下がるタイプならカジュアルでかわいい印象になります。
レトロな柄の着物であれば、古着屋さんで買えるようなビンテージのアクセサリーもマッチしますよ。
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着物に触れやすいアクセサリー(指輪や時計)はデザインに注意して選ぼう

時計や指輪をつけたい場合は、デザインに注意しましょう。
着物に引っかからないように、金具や爪が出っ張っていないものを選ぶことがポイントです。

また、時計なら「懐中時計」はいかがでしょうか。
昔の人は、時計を身につける時は懐中時計を帯の中に入れ、時計が落ちないように根付をつけていました。
根付がちらっと見せることでアクセサリーの役割も果たしますし、着物上級者に見えてオシャレ度がアップしますよ。


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まとめ:フォーマルな場所でなければアクセサリーはつけてもOK
このサイトでは度々お伝えしていますが、やはりファッションは「TPO」が大切。
着て行く先や、そこで会う人のことを考えて、自由に着飾っていいのか控えめにした方がいいのかを考えましょう。
気のおけない間柄の人とのお出かけならば、自由にオシャレを楽しんでください。
着物とアクセサリーの相性がわかってくると、ショッピングがもっと楽しくなりますよ!
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